八重山農林高等学校(山城聡校長)を今年度卒業し、農業関連の道に進む生徒らを激励しようと10日午後、2020年度農業関連進学者及び就職者激励会が同校で開かれた。生徒らは「八重山に貢献できる人材になる」と抱負を述べた。
石垣信治JAおきなわ八重山地区本部長は「慣れない地での就職・進学は不安だと思うが、若いうちにしかないパワーがある。どんな大人になりたいのか、希望と初心を忘れないでほしい。不安な時は地元の友だちや家族と話して」と激励した。
フードプロデュース科の中島まつりさん(3年)は、北海道の酪農学園大学農食環境郡循環農学類畜産コースへの進学が決まっている。「進学先では放牧とITを掛け合わせた畜産技術の学びを深める。県外での就職を経験して、のちのちは八重山に戻ってきたい。島に貢献できる牛飼いを目指す」と決意した。
同校からは今春、アグリフード科13人、グリーンライフ科11人、フードプロデュース科10人、ライフスキル科3人、計37人の生徒がが農業関連への進学・就職を予定している。
山城校長は「市民をはじめ、各機関の代表者が集まりみなさんを激励してくれた。本校で学んだことを誇りに各分野での技術者として、そして地域産業を担う人材として頑張ってほしい」とあいさつした。
激励会には県八重山農林水産振興センター、県八重山家畜保健衛生所、JAおきなわ八重山地区本部、石垣市農林水産部農政経済課、沖縄県建設業協会八重山支部、八重山農林高校同窓会の代表らが参加した。