与那国町長選 告示まで1カ月 4氏出馬へ、前哨戦激化 現町政継承など争点に

 8月3日告示、8日投開票の与那国町長選は告示日まで1カ月に迫った。立候補を表明しているのは自民公認、公明推薦で町議会議長の前西原武三氏(67)=久部良=、いずれも無所属で元町議会議長の糸数健一氏(67)=祖納=、元町議の池間龍一氏(70)=同=、会社経営の阪口源太氏(44)=比川=の4氏。激しい前哨戦に突入している。外間町政の路線継承などが争点になる。

 外間町政の継承を目玉に掲げる前西原氏は「順調に選挙運動を展開できている。後援会が必死になって票固めに動いてくれており、勝利に向けて動いていく」と意気込みを語った。
 外間町政で取り組んで来たインフラ整備などを引き継ぎ、耕作放棄地問題の解消やスポーツアイランド推進などを重点的に訴えていく考え。
 「与那国の『再生』と『創生』」を掲げる糸数氏は「後援会も必死になって一生懸命動いてくれており、ただ僕自身はひたすらに歩いて訴えていきたい」と語った。
 「コロナ禍で困窮する経済対策を第一に与那国全体のパイを拡大する。一人ももれなく豊かにするにはどうすれば良いか。誰が結果を出せる候補かを訴えていきたい」と強調。
 「エコでロハスでスローな街づくり」を提唱する池間氏は「残り1カ月でも選挙に向けての動きは変わらない。(候補者が多数出て)票がなかなか読みずらいところはある」と指摘。
 その上で「自分から有権者を回り、6月から集落を毎日周り、辻立ちをしながら、地産地消の定着と食料自給率向上などを訴えていきたい」と力を込めた。
 4氏の中で最後に立候補を表明した阪口氏は、政策パンフレットを6月に全戸配布した。「与那国は世帯数が減少する異常事態。訴える政策は浸透するのではないか」と予測。
 来週から街頭演説を本格的に開始するといい「観光客誘致から税収が増え、住民サービスが向上していく循環つくり、大きくなったパイを皆で分け合っていく」と意気込んだ。
 先に立候補を表明していた3氏は総決起大会も行う予定で前西原陣営は7月30日(祖納)、糸数陣営は7月25日(祖納)、池間氏は8月2日(祖納)でそれぞれ行う予定。
 町長選と同日に行われる町議補選には、前西原武三氏の後継として、与那国町商工会理事で漁業者の市成寿次(31)=久部良=の擁立を決めている。

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