新川川をしゅんせつ 堆積土砂を撤去 緊急事業で初 治水対策、4年間で

国土交通省の河川緊急しゅんせつ事業で、川床に堆積した土砂の撤去工事が急ピッチに進む新川川=7月24日午前、石垣市新川

 石垣市のシードー線沿いにある新川川が県の単独事業で、堆積土砂の撤去工事が急ピッチに進められている。

 河川に繁茂した草木を重機で伐採し、川床に溜まった大量の土砂を撤去するもので、工事発注者の県八重山土木事務所によると、このような大規模な河川維持工事は初めてという。
 同事業は、2019(令和元)年の台風19号による河川の氾濫などで大規模な浸水被害が相次ぐ中、堆積土砂の撤去が重要だとして、総務省が緊急的な河川のしゅんせつ経費について地方債の発行を可能とする特例措置を創設。2020年度から全国の河川を対象に始まった。
 新川川のしゅんせつ工事は21年度から4年間にわたって、土砂の堆積率に応じて優先度の高い個所から工事に着手している。
 現在、しゅんせつ工事をしている個所は川花橋からグリーンランドスポーツセンターまでの400㍍の区間。重機で河川両側の草木を伐採、不発弾の磁気探査をしたあと、川底に堆積した6000立方㍍の土砂を撤去する。
 八重山土木事務所維持管理班の古川裕市班長は「草刈りは年一度実施しているが、堆積土砂に草木が繁茂して追い付かなかった。今回の緊急しゅんせつ推進事業で治水度がアップすると思う。これと並行して、老朽化した転落防止柵を取り替えるなどの安全対策を図っていきたい」と話した。
 計画では今年度中に川花橋上流付近のしゅんせつ工事も行い、順次、工事を進めていく考え。
 新川川は総延長3・7㌔の2級河川。戦後、市街地後方にそびえるバンナ岳など山間部からの治水対策として排水路として整備された。
 1978(昭和53)年度から川床の掘削や拡幅、護岸整備などの河川改修工事が下流付近から進められてきた。その一方で95(平成7)年10月の豪雨で川が氾濫、住宅の床下浸水や畑地の浸水など大きな被害が出ていた。(南風原英和)

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