2022年度沖縄県クルーズ船受入八重山地域協議会(議長・下地敏之市港湾課長)が25日午前、市港湾課で開催された。来月、2隻の国内クルーズ船が石垣港に寄港するにあたり、県内のクルーズ船寄港予定や国内クルーズ船の受け入れ方針・受入条件、国際クルーズの再開状況などが議論され、了承された。
石垣に寄港するのは、商船三井客船の「にっぽん丸」(全長166㍍、最大乗客数532人)と、日本クルーズ客船の「ぱしふぃっくびいなす」(同183㍍、同620人)の2隻。両船とも新港クルーズ岸壁に着岸を予定。
「にっぽん丸」は来月15日に横浜港を出港し18日に石垣港に寄港。翌19日に出港する。インド洋の島々を巡る48日間のクルーズの一環で寄港する。石垣寄港前の出発地が横浜であるため、国内クルーズとして対応する。市は18日に歓迎セレモニーの開催する予定。
「ぱしふぃっくびいなす」は神戸や奄美、沖縄を巡る年末年始の国内クルーズの一環で石垣港に寄港する。寄港日は大晦日。時間は午前7時から午後9時半まで。
了承された受け入れ方針では、医療機関がひっ迫し地域協議会で決定された場合、寄港受け入れの判断を変更できる。
受け入れ条件として、寄港するクルーズ船は、新型コロナウイルス感染症予防対策ガイドライン(船舶ガイドライン)と、船社が作成した衛生管理規定の遵守、日本海事協会の認証が必要。また、旅客ターミナル等の感染拡大予防ガイドライン(港湾ガイドライン)に関し必要な協力に応じる義務がある。
協議会には、石垣市や県、国、健康福祉センター、八重山保健所、八重山地区医師会、消防、警察、海保から担当者が出席した。
意見交換では、参加者から「万が一、感染者が出た場合、どうするか」などの意見が出た。
寄港するクルーズ船には、事前に検査し陰性だった参加者しか乗船できない。クルーズ中も2回の検査(スクリーニング)を受ける予定で、万が一、症状が出て軽い場合は船内で隔離する。
下地課長は会議終了後、「船ごとのプロトコル(手順、規約)や、各ガイドラインに沿った対応をしているかを確認してから寄港許可を出す」と説明した。
来年3月からは国際クルーズ船も再開する予定。