オスプレイで患者搬送訓練 新空港、陸自に米軍の助言も

負傷者役を陸自オスプレイに収容する自衛官たち=25日午後1時半ごろ、新石垣空港

 今月23日から八重山でも行われている日米共同統合演習「キーンソード25」の一環で、陸上自衛隊は25日、V22オスプレイを新石垣空港に飛来させ、負傷者を島外に空輸する訓練を実施した。石垣島では、昨年の日米合同訓練「レゾリュート・ドラゴン」でも陸自オスプレイが同空港を使用。患者の搬送訓練を行っている。

 訓練は「患者後送」。衛生分野の訓練で、陸自・米軍が共同で運営する石垣駐屯地内の治療施設から搬送が必要な患者を、オスプレイを使い島外に空輸する。
 25日は正午までに駐屯地から陸自の救急車が空港に到着。午後1時過ぎ、陸自オスプレイが空港南側から滑走路に進入し着陸した。同時に救急車2台が空港敷地内に進入し管制塔や空港事務所前に駐車した。
 誘導路を地上走行し、オスプレイは事務所側に後部が向くように駐機。機体上部のプロペラが回転し続ける中、後部ハッチから負傷者役の陸自隊員や米兵が降り、救急車まで向かった。
 救急車の周辺では、米軍関係者と思われる私服姿の男性が陸自の医療担当者に対しアドバイスなどを行った。記録担当の隊員が訓練の様子を撮影し続ける中、着陸から約20分後、米兵1人を担架でオスプレイに搬入。続いて陸自隊員も運ばれ、計4人を収容した。同機は午後1時50分ごろに離陸し石垣を離れた。
 負傷者役を収容後、訓練に参加した隊員たちはリラックスした様子で談笑し、記念撮影をする人もいた。
 オスプレイを使った患者搬送訓練は、近年増加している日米合同訓練で、何度も行われている。今回も秒速9㍍の風が吹き、ときおり小雨が降る中、日米の隊員が訓練を完了させた。救急車2台は午後2時ごろ、空港の敷地外に出た。
 反対派の市民数人は、空港南側で抗議活動を行った。
 オスプレイを使った訓練は26日に与那国島でも行われる予定。日米の機材が使用され、町幹部も視察する予定。

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