市長、政府に「尖閣上陸を」 領土編入130年で式典 石垣市

式辞を述べる中山市長=14日午後、市民会館大ホール

 石垣市の「尖閣諸島開拓の日」130周年記念式典が14日、市民会館大ホールで開催された。一般市民のほか国会議員、県、自治体議員など約150人が参加し、尖閣諸島が日本固有の領土であることを国内外にアピールした。中山義隆市長は上陸調査の必要性を強調し国の支援を求めた。

 中山氏は尖閣の領土編入後の歴史を紹介し「最盛期には99戸248人が生活した。まぎれもなく日本固有の領土である歴史的事実」と訴えた。
 中国については、「1968年に国連機関による東シナ海の石油埋蔵調査が公表されると、突如独自の主張を始めた」と指摘。中国海警局艦船の領海侵入は昨年に延べ115隻、接続水域での航行日数は355日となったことを挙げ、危機感を示した。領土・領海を守る海保の活動に感謝した。
 市が行った尖閣周辺海域の海洋調査結果を説明。「海上調査では限界。上陸調査をした上で、必要な対策を国に強く求めたい」と力を込めた。次年度も同様の調査を行うため「準備を進めている」とした。
 作家・門田隆将氏の著書「尖閣1945」の映画化プロジェクトもアピール。戦時遭難事件被害者の遺骨は「魚釣島に今も多数埋まっている」と述べ、遺骨収集を訴えた。
 来場した各政党の代表者、国会議員に対し「私たちと志は一つだと思う。環境調査やヤギの捕獲、遺骨収集のため、政府が尖閣に上陸許可を出すようお力添え頂きたい」と求めた。
 式典の最後は﨑山晃教育長の音頭で参加者が万歳三唱した。
 市は明治政府が1895年1月14日に尖閣諸島を領土として編入する閣議決定を行った歴史的経緯を踏まえ、同日を「尖閣諸島開拓の日」とした。

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