今夏の参院選沖縄選挙区に立候補する元那覇市議の新人、奥間亮氏(38)=自民公認=が4月30日、那覇市内のホテルで正式な出馬表明会見を開き「沖縄から国を動かしていく」と決意を語った。「平和で豊かな島をつくる」「暮らしの『現場』から政治を変える」をスローガンに掲げた。
自らの政治姿勢について「この国を支えているのは地方自治体。住民に一番近い市町村の議員を12年間務めたことにプライドと誇りを持っている。政府と対峙し、県民の思い、現場の声を届けていく」と説明。
米軍基地問題に関しては「米軍基地の跡地利用が、日本のフロントランナーとなる沖縄経済を作るための大きな方法だ」と、日米が合意した基地返還の早期実現を進める考えを示した。争点を問われ「争点は県民が決める。平和であることと暮らし、経済が重要。国とのパイプという言葉が使われてきたが、国を動かす力が大事だ」と強調した。
新人同士の対決が予想されていることについて「12年間の政治経験が有権者に選んでいただける一つのポイントになれば」と、政治家としての実績をアピールした。
自民県連の島袋大会長は「知事選に向けて一年を通しての戦いだ。何が何でも全県選挙を勝つ」と、知事選の前哨戦と位置づけて参院選に臨む考えを示した。奥間氏は自公選挙協力体制に支えられて戦う見通し。