【金波銀波】折に触れて「復帰っ子」を取材して…

 折に触れて「復帰っ子」を取材してきた。今年で46歳。年を追うごとに、沖縄社会でその存在感は増している◆「復帰っ子」とは、戦後、米軍統治下にあった沖縄が日本に復帰した1972年に生まれた人たちのことだ。異民族支配に苦しんだ先人とは異なり、生まれながらに日本人としての権利を享受した◆父母や祖父母から沖縄戦の悲惨な体験を継承し、平和への強い思いを抱くが、米軍や自衛隊に対して過度にナーバスにはならない。日本に生まれた誇り、沖縄人であることの喜びをごく自然に表現できる。基本的に未来志向の人たちが多い◆沖縄の一部には、基地反対派を中心に「沖縄は差別されている」「琉球は独立すべきだ」などという主張がある。しかし復帰っ子たちの表情は屈託ない。彼ら、彼女らが政治や経済などの分野でトップに立つころには、そうした主張は沖縄社会からほぼ完全に消滅しているだろう◆「たいまつは新しい世代に受け継がれた」。1961年、43歳のケネディ米大統領は、就任演説で高らかにそう宣言した。沖縄の世代交代は、まだそこまでは進んでいないが、時代は確実に動きつつある。そう言えば先日、本紙インタビューに答えた高須克弥氏も「沖縄の若者に期待する」とメッセージを贈っていた。

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