【国境を撮る⑦】北方領土交渉も中国意識 絶好機会だったソ連崩壊

択捉島の沙那(ロシア名・クリリスク)の町を見下ろす高台へ続く長い階段で、ロシア人少女たちと出会った。この町は日本時代とほとんど変わっていない=2004年(山本さん提供)

 〈現在北方領土交渉が進展しつつあるが、外交はフィフティー・フィフティーが原則〉
 四島一括返還か、二島返還でお茶を濁されるか、歯舞だけを返還など、いろんなことが考えられる。
 ゴルバチョフと安倍晋太郎との交渉を当時秘書として経験した安倍晋三首相は、そのことにもこだわっているはず。その時の交渉は「利口な解決方法を見つけよう」だった。
 その後、首脳会談の中でプーチン大統領から「痛み分け」という発言があった。つまりフィフティー・フィフティーということだ。交渉事でオール・オア・ナッシングはあり得ないし、「四島返還」は向こうが絶対に呑まない。僕の見方としては「面積半分」という可能性が妥当だ。
 例えば、ソ連と中国がアムール川の珍宝島で領土紛争をしていたとき、「面積半分」で解決した。その方式でやるなら、歯舞群島、色丹島、国後島、そして択捉(えとろふ)島の南半分が日本領となる。
 ここで考えなきゃいけないのは、やはり中国だ。
 最近、中国は北極海を経由して太平洋と大西洋を結ぶ「北極海航路」開拓のために大型巨大砕氷船を3隻建造した。アジアからヨーロッパに行く場合、北極海航路を使えば、マラッカ海峡を通りスエズ運河を抜けるルートの3分の2で済む。しかもこのルートは海底資源、レアメタルの宝庫なんだ。

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