石垣市四カ字豊年祭が25日から2日間にわたって行われるのを前に、26日のムラプールで使う大綱引きの綱づくり(綱かき)が23日から新川の真乙姥嶽で行われ、新川字会の若者たちが炎天下、大粒の汗を流しながら全長約100㍍の大綱を完成させた。
綱は今年の一期米のワラを使用。境内にあるアコウの木の下で男たちが3人一組になって「エイッ、エイッ」という掛け声とともに、綱づくりに奮闘。小綱を7本つくり、2日目の24日はそれを4本ずつ束ねて、大綱を仕上げた。
「参遣状」「八重山年代記」などの古文書によると、四カ字豊年祭は1700年代ごろから始まったとされ、300年余りの歴史がある。
初日のオンプールは各字の御嶽で奉納芸能が行われる。2日目のムラプールは登野城、大川、石垣、新川の四カ字のほか、双葉、新栄町など各団体の旗頭や太鼓が集結。今年の五穀豊じょうの感謝と来年の豊作を祈願して華やかな余興が繰り広げられる。