第20回記念全島とぅばらーま大会(主催・在沖八重山郷友会連合会)が13日夜、浦添市のてだこ大ホールで開催された。1979年から2年に1回、沖縄本島で開催されており、今回で20回目。各地域のとぅばらーまの披露や創作劇が上演された。また、若手や名人らも自慢の歌声を披露した。
沖縄本島に住む各郷友会の会員らが約2年前から準備を進めてきた。当初は、9月21日に開催する予定だったが、台風の影響で延期し、この日に開催された。
4部構成で、第1部で八重山各地のとぅばらーまが披露され、第2部では演出家・平田大一氏が脚色を担当した「とぅばらーま由来記」が上演された。休憩後の第3部では、高校生を含む若い参加者が、第4部では過去の大会で優勝経験がある参加者や審査員が歌声を披露した。1000人が収容可能な会場は立ち見客も出る盛況ぶりだった。
「とぅばらーま由来記」は郷友会の参加者などが参加。平田氏による演技指導を受け、同日の本番に備えた。「あんがま」一行が各家庭を訪問する現代のソーロン(お盆)と200年程前の男女の恋愛が順番に演じられ、来場者にとぅばらーまの由来を想像させた。「あんがま」や登場人物の演技に笑いや歓声が起こった。
石垣市登野城出身の与那覇ナリさん(85)は「友人が参加して歌っていた。現代語訳されるとぅばらーまを聞いたのは初めて」と感想を語った。