県、陸自に災害派遣要請 石垣の外来「モデルケース」

 新型コロナウイルスの感染者を医療機関から那覇市の療養施設に搬送するため、玉城デニー知事は23日、陸上自衛隊第15旅団に災害派遣を要請した。23日から準備を始め、24日から本格的な搬送を開始する予定。期間は30日まで。保健所や民間の事業者では迅速な搬送が困難なため、陸自の支援を求めた。
 県保健医療部の糸数公統括監は23日、クラスター(感染集団)が発生した可能性のある石垣市で、新型のコロナウイルス相談外来を開設し、患者の掘り起こしと抑え込みに一定の成果を上げていることに言及。
 石垣市の相談外来に関し「モデルケースになる」と指摘し、今後、沖縄本島でも参考にしたい考えを示した。

 県は23日から、新たに累計検査件数の公表を開始した。それによると、同日までに1894件の検査が行われた。県は今後、PCR検査を拡充する。
 今後の流行状況については、GW(ゴールデンウイーク)に無症状の感染者が沖縄に来県し、接触した県民が感染する可能性があると専門家会議で指摘されたことを報告。感染拡大に危機感を示した。

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