全国の小学生を対象とした初開催となるロボットコンテスト「第1回小学生ロボコン2020全国大会」(主催・NHKエンタープライズ、科学技術館)の決勝戦が10日、オンラインで開催され、プログラミング教室「コーダー道場石垣」に通う、平真小学校5年の浦添昴君(10)のチームが準優勝した。当初は東京で3月に開催される予定だったが新型コロナの影響で中止となり、オンラインで実施された。
決勝戦は予選会を通過した4~6年(現・小5~中1)計24人が出場し3人1チーム、全8チームで競った。
浦添君のチーム「宇宙開発ヤマト」は、端山晶太君(広島県、小5)と齋藤あきらさん(神奈川県、中1)。
大会当日は、事前に郵送されたキットを用い個々人がその場でロボットを製作。ロボットはモータと電池とスイッチで回路が構成され、紙ストローなどを活用し、ハサミとテープで仕上げた。
浦添君のロボットは紙ストローとゴムで作ったタイヤが特徴で、前後の転倒を防ぐ支え棒も備え付けている。
参加者は1時間ほどでロボットを完成させ、オンライン映像越しでリレーを行い、1㍍の往復タイムの合計を競った。
審査基準は①競技タイム②技術③簡単なプレゼン④デザイン―などで、浦添君のチームはタイムでは断トツの1位だったが、総合評価で準優勝となった。
2~3月、東京で3回に分けてワークショップが開かれ、決勝のためのロボット製作を行なっていたが、コロナの影響で3回目の東京行きが中止。ロボット製作は中断され、大会自体も中止となった。
浦添君は「東京で大会ができなかったのと、製作中のロボットを最後まで作れなかったのが残念」と振り返り、「準優勝はとてもうれしい。オンラインで皆に会えてうれしかったし、すごいロボットがたくさんあるなか、競技では得意のスピードが生かせて1位になれてよかった」と喜んだ。
「小学生ロボコン」が国内で開催されるのは初。大会の模様は、NHKロボコン公式ユーチューブチャンネルで配信予定。表彰状や楯・トロフィーなどは後日郵送されるという。