全体構想協議版案を承認 立入制限や引率者制度 最短で22年度に運用 西表エコツー推進協議会

特定自然観光資源に指定される4区域の立入制限

 竹富町西表島エコツーリズム推進協議会がこのほど、町離島振興総合センターで開かれ、自然観光資源の選定や特定自然観光資源への立入制限等を定める「西表島エコツーリズム推進全体構想地方局協議版(案)」が承認された。同案では立入制限を設ける「特定自然観光資源」に古見岳などの島内4区域を指定し、同区域へは新たな観光ガイド制度による「登録引率者」の同行を条件付ける。今後、関係省への本申請を経て、最短で2022年度での運用となる。

 特定自然観光資源に指定される4区域の立入制限は1日当たり①ヒナイエリア(ヒナイ川200人、西田川100人)②古見岳30人③浦内川源流域50人④テドウ山30人―と設定。
 4区域へは、保護・活用に必要な知識と技術を持つ者として同協議会が養成し登録した「登録引率者」の同行を条件としている。
 登録引率者は観光案内人条例における観光案内人の免許の取得が必須で、運用方針案では4区域での過去の実績の有無などを問い、試験も設ける方針。
 登録引率者制度や立入申請・承認手続きの方法、手続き上のシステムについては今後、さらに検討が加えられ、設計を固めていく。
 また、自然観光資源の選定に関しては、動植物や伝統文化など西表島の魅力を構成する「要素資源」や、要素資源などの鑑賞・学習が一定量行われると想定される場所「利用フィールド」のリスト化もなされた。
 地方局協議版案は今後、環境省、国土交通省、文部科学省、農林水産省へ本申請するため県内の出先機関と事前協議し、検討を重ね、最短で22年度での運用を目指す。

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