グラウンド「黒潮の風」落成 日本最西端の陸上競技場 陸自与那国駐屯地

グラウンド落成式でテープカットを行う関係者ら=11月28日午後(陸上自衛隊与那国駐屯地提供)

 陸上自衛隊与那国駐屯地(古賀聡明司令)のグラウンド落成式が11月28日午後、同グラウンドで行われ、町民を挙げて新施設の完成を祝った。部隊の訓練基盤やヘリポート、各種資材の備蓄など、南西諸島の防衛力の強化に寄与するだけでなく、各種陸上競技大会の開催や駐屯地と地元住民の交流場として広く開放され、町民との関係強化にもつながることが期待される。

 与那国駐屯地グラウンド建設に関しては、町が2012年6月、町と駐屯地の共存共栄を図る観点から「要請事項」を提出。
 陸上競技が盛んな地域性などに鑑み、要請の1つに「陸上競技場の整備」が挙げられており、日本陸上競技連盟の第3種公認を保持する「日本最西端の陸上競技場」が完成した。
 グラウンドの完成により、ヘリポートの獲得と増援部隊等の受け入れ基盤の拡充が図られる。
 トラックは1周400㍍で、①陸上競技全種目実施可能②全天候型9レーントラック③天然芝フィールド―となっており、八重山大会などの陸上競技大会の誘致も構想する。
 また、地元に根付くよう、グラウンドの愛称を地元小中学生から募集し、久部良中学校2年生の後安里蓮樹君が考案した「黒潮の風(くるうすのかでぃ)」が採用された。
 古賀司令は落成式で関係者らに感謝し、「部隊展開や訓練基盤、ヘリポート等の提供が可能になり、南西諸島の防衛力強化に寄与する」と強調。
 「我々は24時間365日、黙々と任務を遂行している。この積み重ねが国防、そして国民の自衛隊への信頼、ひいては島民の皆様の駐屯地への信頼につながっていると確信している」と述べた。
 この日はこのほか、走り初めやソフトボール投げ大会などが行われ、落成記念Tシャツには約600枚の事前申し込みがあったという。
 与那国駐屯地は16年3月に創設。諸施設整備は14年4月の着工以来続き、ようやく節目を迎えた。

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