日本最南端の聖火リレー 14人が希望と勇気つなぐ 具志堅さんら3㌔快走 東京五輪

石垣島で最終ランナーを務めた具志堅用高さん(65)。笑顔で観衆の声援に応えた=1日、舟蔵公園

 東京五輪の聖火リレー(主催・東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会)は1日午後1時10分から、コースで最南端となる石垣島を巡った。730交差点から舟蔵公園までの約3㌔の区間で行われ、14人のランナーが聖火をつないだ。最終走者を務めた元ボクシング世界王者の具志堅用高さん(65)は「昔の世界タイトルマッチを戦うようなどきどきわくわくの気持ちでした」と笑顔を見せた。

 リレーは午後1時10分から730記念碑をスタートし、市役所通りを西に向かい、舟蔵公園に午後1時48分に到着。舟蔵公園では感染防止対策として先着300人に入場を制限し、検温、手指消毒、手荷物検査が行われ、厳戒態勢がとられた。
 舟蔵公園では聖火到着前に琉球國祭り太鼓の生演奏で会場を盛り上げ、聖火が入ってくると観衆が一斉にカメラを向け、笑顔と拍手で聖火を迎えた。
 具志堅さんがゴールに向かうと、沿道の観客は地元の英雄に拍手を送り、具志堅さんは手を振って応えた。具志堅さんは走り終えた後、トーチをいとおしそうになでていた。
 セレブレーションで石垣市の中山義隆市長は「石垣市で予定通り聖火リレーを開催でき、うれしく思う。復興の歩みを進める被災地の人々やコロナ禍の中、懸命に戦っている日本全国の人々に希望と勇気の道を照らしてくれるものと確信する」と述べた。
 第一走者を務めた視覚障害者の平良常さん(84)は「仲間がたくさん応援に来ていて、本当に涙がでるほどうれしかった。すごく感動した」と充実した表情を見せた。
 聖火リレーはその後、沖縄本島に戻り、ランナーは名護市民会館周辺を走った。

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