観光地にじわり人出 キャンプ場は地元客で盛況 コロナ禍のGW

昼時のユーグレナモールの様子。そこまでの混雑はなく観光客の姿が見られた=2日

大型連休中の2日、石垣島島内の観光施設や商業施設には家族連れや若者の観光客の姿が見られた。新型コロナウイルスの影響で4都府県に3回目の緊急事態宣言が出され、沖縄県ではまん延防止等重点措置が適用される中、コロナ禍前のような混雑は見られなかった。
川平湾で乗客を待つタクシー運転手の一人は「コロナ禍の影響で悪い時は乗客が1ケタ台のこともあったが、このゴールデンウィークは人も多く入って来ているし、稼げる時に稼いでおかないといけないと思っている。この状況が続けばいいなと思う」と観光客を歓迎の様子。
川平湾でグラスボート遊覧船の営業をしている担当者は「2年前のピークと比べると4割~5割ほど戻ってきた印象。ボートもコロナ対策で座席をあけるなど工夫もしているので満席にはできないが、こういう状況だから仕方ない」と話した。
ユーグレナモールのお土産店のスタッフは「お客さんもまばらには来るし、離島ターミナルにも人が多いと聞くが、観光客が多いか少ないかはわからない」と印象を話した。
ユーグレナモールで買い物をしていた宮崎から親子で訪れたという40代女性は「コロナで昨年は来れなかったので車で出かけたり、人ごみには行かず、釣りや海に行ったりと、密にならないレジャーを楽しむ予定。家族だけで動いて感染対策も気をつけたい」と強調した。
娘で10代の女の子は「ジーマーミ豆腐がおいしかった。出来たてのサーターアンダーギーが食べれてうれしい。竹富島の水牛に乗ったり、やいま村でリスザルが見たい」と笑顔で話した。
一方で、キャンプ場やバーベキュー場など野外活動施設は人気。地元客を中心に「密を避けて楽しみたい」という家族連れが多く訪れている。
伊野田キャンプ場を運営する合同会社バリュークリエイションの嘉数博仁代表によると、2日の予約数は40件で利用者は120人に上り、9割は地元客という。
GW中は予約がいっぱいで、ネットや電話での予約を一部ストップしている。密を避けるための管理者が場所の間隔をあけてテントを張るなど、感染対策も徹底しながらにぎわいを見せている。

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