【視点】「第5波」の様相 連休に備えを

 八重山保健所は、4連休を控えた現在が「当時の状況に似ている」と警鐘を鳴らしている。4連休を前に、観光客や県民に感染防止対策の徹底を呼び掛ける方針だ。「第4波」の二の舞は絶対に避けたい。
 県内の最近の感染状況を見ると、感染経路の多くは家族や知人間で、県民同士の感染が圧倒的に多いことが分かる。県外からの持ち込みが最初のきっかけだったとしても、その後の拡大の主な要因は県民の感染予防意識の弱さにありそうだ。観光客をことさら悪者にしたり、排除したりするような風潮があってはならない。
 デルタ株の感染者は八重山でも確認されている。3市町は接種が比較的順調に進んでいるが、油断はできない。
 石垣市は接種対象者の70%の接種率達成を目指し、集団免疫獲得を記念するイベントを開催する方針も示している。本島に比べ人口が少ないとはいえ、70%の達成は容易ではなく、住民の意識をもっと高めたい。
 政府は7月20日から8月末までの夏休み中、羽田空港などから沖縄、北海道の空港へ向かう便の搭乗者を対象に、無料のPCR検査と抗原検査を実施している。観光客や帰省者などには積極的に利用してほしい。
 石垣市では接種済みの人や検査の陰性証明を提示した人に、店舗での割り引きなどのインセンティブを与える制度をスタートした。
 ただSNSなどでは、空港を素通りする観光客も多いことが指摘されており、さらなる周知が必要だ。そのためにも、こうした取り組みを県全体に広げ、沖縄が一丸となって全国にアピールすべきだ。

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