西銘、金城氏の一騎打ち コロナ、振興、基地争点 沖縄4区 衆院選10.31

 第回衆院選が19日公示された。八重山、宮古を含む沖縄4区には沖縄担当相で自民前職の西銘恒三郎氏(67)=公明推薦、元那覇市議会議長で立憲民主新人の金城徹氏(68)が立候補し、一騎打ちで12日間の選挙戦に突入した。沖縄振興、新型コロナウイルス対策、米軍基地問題などが主要な争点で、八重山では離島振興のあり方もテーマになる。投開票は31日。竹富町は30日に繰り上げ投票を行う。

 西銘氏は豊見城市の名嘉地交差点で演説し「命と暮らしを守る政権は、自民と公明の連立でなければできない」と訴えた。
 金城氏は豊見城市の翁長北交差点で出発式を開き「翁長雄志前知事の遺志を引き継いで、辺野古新基地建設を阻止する」と強調した。
 沖縄の4選挙区のうち、4区は前回衆院選で唯一、自民が議席を死守した選挙区で、西銘氏は6期目の当選を目指す。金城氏は玉城デニー知事を支持する「オール沖縄」勢力に擁立され、議席奪還を図る。
 西銘氏は自公選挙協力体制に支えられており、比例では公明への投票を呼び掛けている。公明が比例九州ブロックに擁立した前県議、金城泰邦氏(52)と連携する。
  22日に石垣入りし、大臣就任激励会と総決起大会に臨む。保守地盤とされる八重山で保守・中道支持層を結集し、選挙戦を優位に進めたい考え。
 金城徹氏の支持基盤は事実上の革新共闘体制だが、那覇市では自民党の市議だった経歴がある。日米安保の容認など保守色をアピールし、保守中道支持層の取り込みも図る。
 現職閣僚の西銘氏に対し、特に離島での知名度不足が課題。このため23日には石垣市で玉城知事と遊説し、二人三脚で有権者への浸透を図る。
 県選挙管理委員会によると、県全体の有権者は18日現在、117万8744人(男性57万4637人、女性60万4107人)。4区は29万6372人。
 西銘恒三郎(にしめ・こうざぶろう)1954年8月7日生まれ。那覇市出身。上智大経済学部卒。県議4期を経て2003年に衆院議員に初当選し、以後5期当選。21年、岸田内閣で沖縄北方担当兼復興相。
 金城徹(きんじょう・とおる)1953年9月19日生まれ。那覇市出身。名古屋電気通信工学院卒。保育園長を経て1992年、那覇市議に初当選し、以後6期当選。2009年から市議会議長を2期務めた。

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