新型コロナが5類移行 八重山では2万2千人感染 疫病との闘いに区切り

第6波のオミクロン株流行で医療体制が逼迫する中、八重山病院で行われたドライブスルー診療=2022年1月28日(資料写真)

新型コロナウイルス感染症の位置付けが8日、「2類相当」から「5類感染症」に移行した。これに伴い、八重山保健所による管内の感染者数発表は8日で終了するが、2日現在では2万2160人となっている。八重山で初の感染確認から3年。医療体制の脆弱な離島で住民生活に甚大な影響を与えた疫病との闘いは、大きな区切りを迎えた。
八重山で初の感染者が確認されたのは2020年4月13日。石垣市の2人で、離島では初の感染例だった。
7月30日には美崎町の風俗店従業員6人の感染が判明し、クラスター(感染者集団)へと拡大。8月1日に県独自の2回目の緊急事態宣言が発令されると、8月4日には、この風俗店従業員らと西表島でバーベキューをした竹富町の19歳男性会社員の感染が分かった。同町初の感染例で、恐れられていた小規模離島への感染拡大が現実となった。
21年5月、石垣市で感染が急拡大。人口10万人当たりの1週間の新規感染者スが全国最悪の沖縄県を(124人)を上回る211人となった。
事態を憂慮した中山義隆市長は5月31日、市独自の非常事態を宣言。全市民に病状の有無にかかわらず6月1日から15日までの自宅待機を求め、小中学校も臨時休校とした。
8月27日、与那国町の特別養護老人ホームで入所者、職員合わせて34人が感染。県は医師、看護師らを派遣したが、軽症の職員が入所者の世話を続けるなど、離島医療が逼迫(ひっぱく)した。
22年4月25日、県立八重山病院が一般外来を停止。職員、患者11人が相次ぎ感染したためで、基幹病院の医療崩壊が現実となり、住民には不安が広がった。
6月28日、県は玉城デニー知事の感染を発表。7月6日、八重山で一日の感染者が227人に達し、この時点で過去最多に。八重山病院は同年7月11日から再び一般外来を停止する事態に追い込まれた。
7月の月間感染者数は6765人。前月の1337人から5倍の急増。感染力が強いオミクロン株の変異型「BA・5」への置き換わりが要因と考えられた。
同年9月3日、累計患者数が1万9000人超え。11月5日には2万人を超えた。

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