南の島の星まつり2023(主催・同実行委員会)が19日開幕し、夕涼みライブ&観望会が南ぬ浜緑地公園で開かれた。会場には2300人が集まり、満天の星に見入った。コロナ禍の影響で、今回は4年ぶりの通常開催となった。
午後8時半ごろ、会場周辺の照明や街灯は全て消灯され、北斗七星や天の川が肉眼で確認できるようになると、会場内の至る所から歓声が上がった。
八重山星の会のメンバーが案内役となり「ここは星の島と言われ、星に関する歌が残っている」など解説。ポインターを使いながら星の並びを一つずつ説明した。来場者らは「きれい」「つばさに見える」などと感嘆の声をもらした。
特設ステージでは、BAGADABAND(バガダバンド)とパーシャクラブのライブが行われ、日が沈むまで会場のボルテージを上げた。
家族4人で訪れた市内在住の30代女性は「大好きなパーシャクラブの歌を星空のもとで聴くと全く違う。感動している」と涙ぐんだ。
日本トランスオーシャン航空(JTA)の中野星子執行役員は実行委員長の中山義隆市長から「石垣島星空宣伝部長」に任命され、委嘱状が渡された。中野執行委員は「名前の『星』があり、任命されたことに運命を感じる。父からは、1人になった時に星を眺めてごらん、たくさんの兄弟がいるよと言われたことがある。石垣島の星空ツーリズムを広めていきます」とあいさつした。
国立天文台科学研究部の野村英子教授もあいさつし、27日までの9日間開催されている「南の島の星まつり」の「星空ウィーク」のイベント紹介、きょう20日に市民会館中ホールで行われる同教授による記念講演会をPRした。
実行委メンバーで石垣島天文台室長の花山秀和氏は「この祭りは島の一大イベント。石垣の内外に星空をPRして、その美しさを広めたい」と語った。