地域の女性団体が唄や踊りを披露する、恒例の女性芸能発表会(主催・石垣市女性連合会)が9月30日、市民会館大ホールで開かれた。石垣婦人会、伊原間婦人会など9団体が出演。「四つ竹」をはじめ、各地区に伝わる伝統芸能を披露した。
平得婦人会(金城勝子会長)は、第一部を締めくくる「中トリ」を任された。働く女性の活躍を表現した「ゆがふマミドーマ」を14人で力強く踊り、客席を沸かせた。
金城会長は「一安心。稽古から手抜きは全くしなかった」と達成感をにじませた。稽古を始める前に、マミドーマが成立した背景を全員で学習したと言い「役員が代わっても、踊りを伝承したい」と意欲を見せた。
主催の女性連合会は、おなじみの「鷲ぬ鳥節」で舞台を華やかに彩った。川平孝子会長は、代表あいさつで「オーリタボーリ、シカイトゥニーファイユー(いらっしゃい。本当にありがとう)」と、八重山の言葉で感謝。「踊りを通じて、この島が好きになるよう努力してきた。きょうの舞台を迎えられてうれしい」と語った。
会場は満席となり、家族や知人が演者の晴れ舞台を見守った。
豊川那音君(9)=登野城小3年=は「知り合いが出ているから見に来た。とても昔の文化や踊りを知れた」と憧れの眼差しを向けた。
発表会は女性の活躍を目的とし、2年おきに開催されている。新型コロナ禍による中止をはさみ、今回で27回目を迎えた。