平久保小、来年3月閉校へ 意見交換会、反対意見出ず 市教委

地域意見交換会の様子=1日夕、平久保小学校ランチルーム

 2021年度から休校している石垣市立平久保小学校の扱いを巡り、市教育委員会(崎山晃教育長)は1日夕、同小ランチルームで地域住民との意見交換会を開き、同校を来年3月31日で閉校する方針を明らかにした。ひらくぼ幼稚園も、同日付で閉園する方針。意見交換会の参加者から反対意見は出なかった。

 地域との意見交換会には、崎山晃教育長と同校が校区である平野、平久保、吉野、久宇良地区の住民20人以上が集まった。
 市教委の説明によると、今月末に予定している教育員会定例会で、意見交換会の結果を報告し、最終方針を決定する。閉校の方針となれば24年の石垣市議会3月定例会で「石垣市立学校設置条例の一部を改正する条例」の改正案を提出し、平久保小学校、ひらくぼ幼稚園の名称を削除。同月31日付で閉校・閉園となる。
 天久朝市教育部長は「21年度以降は入学希望がなく、24年度も在籍ゼロが続いている」と述べ、閉校はやむを得ないとの認識を示した。
 市教委は10月5日から20日まで、地域住民にアンケート調査を実施。崎山教育長は「閉校後の利活用についても、地域住民の意見やアンケートを踏まえながら議論し、検討していきたい」と回答した。
 交換会では、跡地利用についての質問が続出。参加者の1人は「本土の企業に荒らされてしまうと、地域の平穏が保たれない」と慎重に議論することを求めた。
 アンケートは平野、平久保、吉野、久宇良の71世帯に対して実施し、36世帯から回答があった。
 閉校について78%が「現状ではやむを得ない」と回答。反対は14%だった。今後について「再開のめどが立たないなら、学校施設を別の用途に活用した方がよい」が75%を占めた。「期間を定めて、もしばらく休校を継続した方がよい」が11%、「再開できるまで、今後も休校を継続した方がいい」が8%だった。

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