八重山商工高校(仲山久美子校長)の商業科観光コースの生徒が17日、修学旅行で八重山地域を訪れた多摩大学附属聖ヶ丘高校の生徒と交流した。互いの地域が持つ特徴を紹介するディスカッションを行った。八商工からは17人、聖ヶ丘高校からは71人(共に2年生)が参加した。合同会社八重山観光企画(美馬誠憲代表)が企画した。
交流は聖ヶ丘の打診で実現した。同校は地域の課題を知り解決を目指す授業を行っており、他県の実情を知るため、八重山観光企画を通して八商工との交流を提案した。
八商工の生徒は、3月に研修旅行で東京を訪れるため、現地に住む同年代の生徒から首都圏について学ぶ機会になった。
聖ヶ丘の生徒たちは、八商工の生徒が中国語を学び、同校に郷土芸能やマーケティングリサーチなどの部活動があることに驚いた様子。「宮良」など、石垣では多い苗字について興味を持った生徒もいた。
八商工の石垣智恵美さん(17)は「聖ヶ丘には、神奈川県など他県から通う生徒もいた」と振り返り「地元である八重山の魅力をもっと発信したい」と話した。
聖ヶ丘の脇本明日真君(17)は「石垣では郷土や自然について学ぶ授業があると聞いた。日本史を専攻しているので、自分も沖縄について深く学びたい」と意欲を見せた。
聖ヶ丘高校は新型コロナ禍だった4年ほど前から修学旅行で八重山地域を訪れている。今回は15日から19日まで石垣市に滞在。既に西表島などの周辺離島を散策した。17日から最終日までは、市内で一般家庭に宿泊する民泊を行う。終了後、八商工との交流で学んだ内容などをレポートにまとめる予定。