海上自衛隊沖縄基地隊(うるま市)所属の支援船「水中処分母船・YDT06」が11日午後5時半ごろ、石垣港に寄港した。第1岸壁に接岸し14日午後まで停泊する。寄港目的は補給で、燃料と真水を搭載する予定。
同船は10日から11日午前まで与那国島の南方海域で不発弾の調査に従事した。うるま市に戻る途中で補給のため石垣港に寄港しており、13日午後1時から午後4時までと、14日午前9時から正午まで一般公開される。
8日にうるま市を出航し、9日に一度石垣島に寄港し真水を補給していた。10日朝に出航し、与那国島久部良港に寄港。11日に与那国島を離れ、石垣島に到着した。
長さ46㍍、幅約9㍍、基準排水量300㌧の小型船舶。全国の基地に配備され、水中で発見された不発弾の処理を行う海自隊員が乗り込む。
隊員たちは機雷掃海に従事する場合もあるが、同船は戦闘任務には参加しない「支援船」。不発弾処理を行う場合、爆発物を搭載することもあるが、護衛艦が装備するミサイルや艦砲などは搭載しない。
沖縄基地隊に配備された「YDT06」は周辺海域で不発弾の処理を行う沖縄水中処分隊が運用する。隊長の旭和久2佐を含め10人の隊員と運航作業に従事する15人の船員、計25人が乗り込む。2年前にも石垣港に寄港している。
水中で不発弾が見つかった場合、隊員が調査し破壊が必要な場合は一か所にまとめ、爆薬を使用し破壊する。2018年5月までに計845回出動し17万発以上(335㌧)を処理した。
一般公開では、隊員による船内の案内や搭載されている水中ドローンや小型ボート(4艇)の説明などが行われる予定。事前予約は不要。竹富町役場や離島ターミナル周辺の有料駐車場から歩いて入場できる。2月には宮古島の平良港でも一般公開された。