政府が反撃能力を持つ長射程ミサイルの九州先行配備を検討しているとの報道を受け、ノーモア沖縄戦命どぅ宝の会の具志堅隆松共同代表らが18日、県庁で記者会見し、配備に反対する声明を発表した。有事の際、先島諸島の住民を九州に避難させる計画が進んでいることについて「長射程ミサイルが九州に配備されるなら、九州の住民が先に避難するかもしれない。現実的ではない」と避難計画の中止も求めた。
声明では「核・ミサイル大国の中国と戦争すれば日本は壊滅する。沖縄・九州全体の『南西地域』が中国との戦争準備で『ミサイル要塞化』する中で、住民の地区内移動は安全確保にはならない」とした。
玉城デニー知事は県内への長射程ミサイル配備に反対を明言している。具志堅共同代表は「デニー知事に私も同感だ」と強調。「避難やシェルター整備という戦争を前提としたものの考え方ではなく、戦争をさせないことを模索すべき。憲法9条の精神で、話し合いで解決する方向に立ち返るべきだ」と訴えた。