ゴルフ場、着工へ前進 県が開発と農地転用許可

 株式会社ユニマットプレシャス(高橋洋二代表取締役)が石垣市の前勢岳周辺で計画しているゴルフ場付きリゾート施設建設計画で、県が7日、開発許可と予定地の農地転用許可を出したことが分かった。関係者が明らかにした。観光客誘致の起爆剤として期待されるゴルフ場建設は、着工に向けて前進する。同社は「現時点で着工時期は未定」としている。

 石垣市では新石垣空港建設に伴って既存のゴルフ場が閉鎖され、チャンピオンコースのゴルフ場が存在しなくなった。地元経済界や八重山ゴルフ協会はゴルフ場の早期建設を強く求めている。
 県は7日、同社と関係機関に開発許可と農地転用許可を通知した。同社の担当者は「大きなハードルを越えたが、計画から歳月が経過しており、建設費の高騰などの事情もある。今後、いくつかの手続きを踏まなくてはならず、いつ着工できるかは分からない」と話した。
 県ホームページなどによると、ゴルフ場付きリゾート施設は仮称「石垣リゾート&コミュニティ」。面積は約127・4㌶で、予定地は石垣市新川と石垣にまたがる。
 現時点で石垣島では唯一となるチャンピオンコースのゴルフ場のほか、敷地内に総客室数約500のホテル6棟、ヴィラ58戸、クラブハウスを整備する。建設用地のほとんどを同社が所有しており、一部市有地の借地もある。
 建設用地には多くの農地が含まれており、大規模な農地転用は通常は困難だが、同社、市、県は地域投資未来法の適用を受け、特例的に農地転用の手続きを進めた。
 ただ許可権者の県は審査に慎重姿勢を示し、同社によると申請から許可まで約2年間を要した。計画を支援する市、市議会、八重山ゴルフ協会からは県に対する不満の声が上がっていた。
 環境アセスの手続きは2021年までにほぼ終えたが、自然保護団体からは予定地にカンムリワシが生息しているなどとして計画に反対する声も上がっている。

関連記事

八重山日報公式 X(Twitter)

フォローする

ユーグレナ シルバー人材センター たびらいレンタカー ひとし眼科 嶺井第一病院 アイン薬局
ページ上部へ戻る