「首里城復元の参考に」 彫刻の下絵など寄贈

資料を前に説明する村上さん(左)と熱心に確認する田名館長(中央)=24日午後、県庁

 平成の首里城復元(1992年)時に木彫を担当した彫刻家・故今英男氏の資料を保有する村上弥生さん(55)=石川県在住=は24日午後、同氏の資料約500点を県に寄贈した。
 寄贈されたのは首里城正殿などにあった彫刻の下絵や作業メモ、作業時の写真ネガ。今氏は正殿の木彫を担当しており、資料の中には実物大の龍の彫刻の下書きもあった。また、作業中の写真や今氏を取材した北陸地元紙記事の切り抜きなどもあった。

 今氏は2014年に他界。生前交流があった村上さんが資料を譲り受け、県在住者と結婚した親せきの女性に預けていた。ただ、女性も亡くなったため、手元に戻し、資料の写真などを撮った上で、24日に県に寄贈した。
 村上さんは首里城について「精神的なシンボルとして後世に残さないといけない」と力を込めた。
 県立博物館・美術館の田名真之館長は「30年前の復元時に基になり、職人が大事に持っていた資料。今回の復元にも役に立つ。国とも協力して役立てたい」と期待した。

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