沖縄県主催の2018年度沖縄離島体験交流促進事業(離島版)の報告会が7日、竹富町役場議場で開かれた。同事業に参加した西表島の小学生21人が、「海中道路建設」「VR(仮想現実)で観光」「ピナイサーラの滝にジェットコースター」など、西大舛高旬町長に自由な発想の提言を行った。
報告会には上原小学校の14人、大原小学校の7人が参加。3つの班に分かれ、3つの提言を行った。
提言の一つ、海中道路建設は上原小児童が提案。提案理由として、▽イリオモテヤマネコの死亡事故を防ぐ▽海の景色が見える▽泳げない人でも海中がみえる―などを掲げた。
また、大原小児童はVRを活用した西表島観光を紹介。「天気が悪い日でも景色が見られるし、海で泳いでいる感じにもなれる」と説明した。
ピナイサーラの滝にジェットコースターを設置する案では、「10人乗り」「小学生から20歳までは500円」などの、具体的な提案があった。
提言を受けた西大舛町長は「提言のほとんどが自然に関するもの。西表島には世界でも稀な動植物がいる。私たちが守らなければならない」とあいさつ。提案一つひとつに感想を述べ、「ピナイサーラのジェットコースターにはロマンがある。ぜひやってみよう」と述べ、会場の笑いを誘った。
同事業は小学5年生が対象。7月から11月の間に伊良部島や石垣島を訪れ、農漁業や民泊を体験。各島との違いを学んだ。