県が22日に発表した2018年(1~12月)の県入域観光客数は、前年比4・7%増の984万2400人となり、麻しん発生や自然災害などの影響があったが、6年連続で過去最高を更新した。富川盛武副知事は「行政と民間が一体になったプロモーション活動、国内・海外航空路線の拡充、クルーズ船寄港回数増など」を増加の要因と分析している。
国内外の観光客はいずれも過去最高を記録した。国内客は同1・2%増の693万8600人、外国人客は同14・2%増の290万3800人だった。
ただし、観光客数は増えているが、観光収入に課題が残る。この点について富川副知事は、本土の場合は観光客がいろいろな地域を回ることで観光日数が増え、単価がアップしているとして「県としては島々に誘導するような観光メニューを総合的に展開していきたい」とした。また2020年東京五輪を見据え、「五輪でかなり観光客が増加するはずなので、一過性ではあるがそれを沖縄に引っ張りたい」と述べた。