歯・口・体の健康維持を 表彰や検診でアピール デンタルフェア

ブラッシング後のチェックを受ける子ら=8日午後、市健康福祉センター

 4日から10日までの「歯と口の健康週間」に合わせ、八重山地区歯科医師会(砂川和徳会長)と石垣市が主催する「第42回デンタルフェア」が8日、市健康福祉センターで開催された。午前は口腔内が良好な市民への表彰があり、午後は歯科検診やブラッシング指導などのコーナーが設けられ、訪れた市民らは歯の健康を保つ大切さと、歯・口・体の健康面でのつながりを学んだ。

 午前の部では小・中学生40人が「よい歯の表彰」、高校生11人と、80歳以上で20本以上の歯を保っている9人が「市長賞」、家族でよい歯コンクールとして1組が「保健所所長賞」を受賞した。
 午後の部では、歯科医師会による歯科検診コーナーや先島摂食嚥下(えんげ)研究会による舌圧測定のコーナーなどを用意。「歯垢染色液」で赤く染まった歯をチェックし合う親子の姿や、飲み込みの衰えを相談する人の姿が見られた。
 大石根司さん(31)=新栄町=家族は4人で来場し、3歳の佑梨ちゃんと1歳の光君が歯科検診を受け「きれいな歯。この調子で歯磨きを」とアドバイスされた。妻の佳奈子さん(29)は虫歯ゼロ。司さんは「僕はもう少し頑張らないと」と笑顔で話した。
 杉本明美さん(64)=新川=は10日前に気管に物を詰つまらせ、1分間呼吸ができなくなるという恐怖を体験。先島摂食嚥下研究会で舌圧測定をしたところ、60代の平均値を下回っていた。
 「やっぱり舌の運動が不足していたよう。でも、相談できて安心した」と安堵(あんど)し、舌や首の体操を実践すると意気込んだ。
 同研究会に所属する今村昌幹・八重山病院医師は「首から喉(のど)は多くの筋肉が関係している。ストレッチで筋肉を柔らかくし、スムーズに動くようにすることが大事」と強調。「子どもに対しては『健康な歯』を気にするが、死ぬまで元気でいるための口の中には、関心のない人が多い」と懸念した。
 砂川会長は「最近は虫歯ゼロの子も増えてきた。しかし歯茎の状態や歯肉が悪い場合もある。口の中の健康は日々のブラッシングと定期的な受診から」と呼び掛けた。

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