八重山古典音楽安室流協和会那覇支部(仲里正胤支部長)は15日、浦添市てだこホールで創立40周年記念公演を開催した。「八重山の歌と踊り~てだこの風にのせて~」と題し、協和会本部や与那国、西表、小浜の支部からも会員が参加。座開きでは、出演者全員で「高那節」「目出度節」を斉唱。真栄里節や前ぬ渡節などが舞踊で披露され、協和会本部と支部の会員が民謡を独唱で歌い上げた。「八重山育ち」も斉唱され、出演者全員の演奏と歌声に合わせ、八重山各地の映像がスクリーンに映し出された。
安室流協和会那覇支部は、初代支部長の平田清氏が八重山古典音楽を沖縄本島でも広める目的で1979年に設立された。現在の支部会員は20人ほどで、那覇市文化協会八重山芸能部会に所属し、各文化芸能大会などに参加している。
この日の公演には、賛助出演として八重山伝統舞踊勤王流トキの会・堀切トキ舞踊研究所、勤王流八重山舞踊保存会無錆之会、川井民枝舞踊道場、八重山舞踊勤王流祥吉華慶の会・喜舎場慶子舞踊研究所、荻堂久子舞踊研究所が参加。琉球獅子舞団体「獅舞風(しまかじ)」も参加し、舞台で獅子舞を披露した。あいさつで仲里支部長は「40周年を迎えたが発展途上だ。記念公演を契機に技術の研さんに努め、八重山古典音楽の普及啓発に進んで参りたい」と述べ、さらなる精進を誓った。