中国船4隻が領海侵入 尖閣周辺、今年18日目

16日、尖閣周辺のEEZを航行する中国海洋調査船「海洋地質九号」(第11管区海上保安本部提供)

 第11管区海上保安本部によると17日午前10時15分ごろから、尖閣諸島(石垣市登野城)周辺の領海に中国海警局の船4隻が相次いで侵入し、約1時間半航行して領海外側の接続水域に出た。中国当局の船が尖閣周辺で領海侵入したのは10日以来で、今年18日目。
 4隻は16日夜に、接続水域に入った。尖閣周辺で中国当局の船が確認されるのは14日以来。
 4隻は機関砲のようなものを搭載した「海警35115」のほか「海警1310」「海警2306」「海警2502」。中国公船は14日に64日連続で確認されたのを最後に、記録がいったん途切れていた。

■尖閣周辺の中国調査に抗議 外務省「極めて遺憾」

 外務省は17日、尖閣諸島周辺の日本の排他的経済水域(EEZ)で中国の海洋調査船による活動が確認されたとして、中国政府に東京と北京の外交ルートを通じて抗議したと発表した。「わが国の同意を得ておらず、極めて遺憾だ」と伝えた。
 海上保安庁の巡視船が16日、中国の「海洋地質九号」がワイヤのようなものを海中へ伸ばしているのを確認していた。

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