環境省の事業として、八重山諸島に生息している外来種について学びを深めている石垣市立伊原間中学校(友利始夫校長)の1年生16人が2日午後、同校図書室で、外来種学習を行なった。同中学校ではエコツーリズム・環境教育を行なう「エコツアーふくみみ」(大堀健司代表)の協力の下、外来種学習を10年ほど継続して実施している。
授業では外来種の基礎知識をはじめ、島内の外来種の紹介や「ゴジラは外来種なのか」という問いに対して生徒同士で議論し合いながら、外来種への関心を高めた。
大堀代表は「環境や生態系といった広い視点で捉えた、つながりあった大きな命と、生き物1つ1つがそれぞれに持つ命の2つの視点の大切にして」と呼び掛けた。
生徒らは5月に、海外起源の外来種で、生態系や人の生命・身体、農林水産業に被害を及ぼす、あるいは及ぼすおそれがあるものの中から指定される「特定外来生物」のオオヒキガエルの採取を行なった。今後はオオヒキガエルの胃内調査のための解剖や石垣市八島にある石垣自然保護官事務所での学習なども行なう予定。