川平獅子舞、本島で初披露 県内各地の伝統芸能集う

員の会場で舞う獅子。「本舞」では拍手が起こった=12日夜、国立劇場おきなわ

 第7回特選沖縄の伝統芸能(主催・沖縄県、県文化協会)が12日夜、浦添市の国立劇場おきなわで開催され、石垣島から川平棒・太鼓・獅子舞保存会が見事な演技を披露した。川平の獅子舞が島外で演舞されるのは初めて。
 県、県文化協会は、6月に民俗芸能の専門家らで構成される選定委員会を開き、県内各地の伝統芸能を継承する5団体を出演者として選定した。

 川平の獅子は太鼓やかねの音色に合わせて登場し、一度目の舞「座見舞い」で舞台上を清めた。二度目の「本舞」では、銀の玉が舞台に置かれ、再び登場した獅子が興奮して激しく舞った。来場者は乱舞する獅子の登場に大きな拍手を送った。
 解説者として登壇した県立芸大付属研究所の久万田晋教授は、獅子舞が悪霊払いの行事として、日本や中国だけでなく、東南アジアでも受け継がれていると紹介した。川平の獅子舞は、400年から500年前に獅子頭が漂着したことで地域に伝わったという。
 この日は国頭村の国頭サバクイ、うるま市の宮城ウシデーク、中城村の伊集の打花鼓、南城市の天人も演じられた。
 同イベントは県内各地に伝わる伝統芸能や行事の発信と活性化を目的に2013年から開催され、今回で7回目。14年には大胴小胴が石垣市を代表して出演している。

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