泡盛マイスター協会と石川酒造場、沖縄ファミリーマートは17日午前、共同で記者会見を開き、今年度の琉球泡盛カクテルチャレンジアジアカップで最高賞を獲得した作品を商品化すると発表した。
大会で、内閣総理大臣賞を受賞した「Grateful Sunset」(原作者・平良恒人氏)のレシピを基に、同酒造場が製造。「愛さ(KANASA)」の商品名で、離島を含む県内のファミリーマートやリウボウストアなどで24日から販売する。内閣総理大臣賞を受賞した作品が商品化されるのは全国初。
「愛さ(KANASA)」は、同酒造場の泡盛「島風」にパイナップルやシークァーサーなどの県産亜熱帯果実を加えたカクテル。月間3万本を売り上げ目標に設定する。達成後、沖縄ファミリーマートは国内外を含む販路拡大を検討する予定。
監修は泡盛マイスター協会が担当。協会の設立から約15年の節目を迎え、女性層を中心に新規需要の開拓を目指し、商品化を提案した。気軽に持ち運べるようスクリューキャップアルミ缶ボトルを採用。県内の泡盛メーカーで唯一、専用の工場を持つ同酒造場に製造を依頼した。
同酒造場は瞬間殺菌できる製造体制を持ち、仲松政治会長の意向で、設備を一部改装した。「沖縄の代表作にしたい。アルコール度数も5%なので、気軽に楽しんでほしい」とアピールした。県内産の果汁を入れることで、農家の収益向上にも寄与できると話した。
販売価格は300円(税抜)。