恩納村教育委員会の教科研究指定校である村立安富祖小学校(荻堂哲校長)は2日、他校の教員らを招き公開授業を行った。3年生のクラスではタブレット端末や電子黒板を活用した先進的な英語の授業が行われ、竹富町立船浮小中学校とオンラインで結んだ。同校からは池田真歩さん(3年)が参加。安冨祖の児童らと同様に英語でクイズを出し、理解を深めた。
安富祖小は昨年度と今年度にICT(情報通信技術)に関する研究及び実践校に選出。同校は児童の思考力や表現力の向上を目的に、授業に電子黒板やタブレット端末、映像投影機などのICT機器を導入している。既に英語や国語、理科の授業で使用した。同校の教員が船浮小中学校に転勤したことがきっかけで遠隔授業が実現した。
船浮小中学校の参加児童は池田さんのみで、安富祖小3年の児童10人と共に英語の授業を受けた。カメラで両校の教室内を撮影し、相手校の様子を投影機でスクリーンに表示。スピーカーとマイクも活用した。
授業では、児童がクイズを考えて出題。英単語でヒントを与え、別の児童が解答した。1人1台支給されたタブレット端末で問題を記入。インターネット上で各端末の情報を共有する「クラウド」を活用し、問題は他の児童の端末にも表示された。
池田さんは複数の図形を記入した問題を出題。英語で説明し、安富祖小の児童が「電車」と解答した。授業後、池田さんは「楽しかった。今度も頑張りたい」と笑顔を見せた。また数分ほど、池田さんは安富祖小の児童から質問を受け、会話が弾んだ。