八重山署(島尻重美署長)管内での交通死亡事故ゼロが20日で1494日に達し、本部署管内を抜いて県内最長記録を更新した。記録は現在も更新中で、既に1500日を超えており、4年1カ月以上に及んでいる。同署は住民の交通安全意識向上や、交通安全ボランティアの努力などを要因に挙げている。
交通死亡事故ゼロは2015年11月17日から始まり、現在も続いている。11月16日には交通死亡事故ゼロ満4年を達成。今月20日には、従来の県内最長記録だった本部町の1493日も抜いた。死亡事故ゼロは28日現在、1502日に伸びている。
八重山署交通課の宮城敦課長は「ドライバーが交通ルールを順守して事故防止に努めている。立哨などのボランティアも活動しており、各事業所からも安全講話の依頼がある」と住民の交通安全意識向上を強調する。
管内の人身事故は2005年で180件に達していたが、年々減少傾向をたどり、17年には93件に半減した。ただ18年は100件で、前年比7件増。今年は26日現在で79件となり、減少傾向の軌道に戻った。
18年の人身事故を分析すると、交差点での事故が約6割を占めている。宮城課長は「交差点の事故防止対策が重要になる。特に一時不停止違反の取り締まりを徹底したい」と話す。
飲酒運転は県内の大きな課題になっており、同署管内の検挙件数は18年が126件で、前年比27件増になった。今年も26日現在(速報値)で104件に達しており、大幅な改善は見られない。
飲酒運転は大事故につながりやすいことから、死亡事故ゼロを継続する上でも抑止が不可欠となっている。