ハサップ導入で勉強会 義務化向け仕組み学ぶ 石垣市商工会

ハサップ導入について講演した株式会社クロックワークの伊志嶺哉代表取締役社長=6日、石垣市商工会館2階ホール

 石垣市商工会(黒嶋克史会長)は6日午後、石垣市商工会館2階ホールで石垣市特産品振興会「これでHACCP(ハサップ)導入!制度化に向けて、皆でスタート」セミナーを開いた。飲食業や製造業など約50人が参加し、食品衛生管理などに携わる株式会社クロックワーク=本社・那覇市=の伊志嶺哉代表取締役社長は「物の管理から作業の管理に重点が移る」と指摘し、「最終製品を検査するのではなく行程別に衛生管理が出来ているか確認できれば安全が確保できる」と説明した。
 ハサップは「問題のある食品の出荷を未然に防ぐ仕組み」で原材料の入荷から出荷までの行程で製品の安全性を確保しようとする衛生管理方法のひとつ。

 ことしの6月からすべての食品等事業者が業界団体が作成した手引書を参考に衛生管理計画を作成し、衛生管理の実施状況を記録・保存が義務化される。
 保健所等がハサップ7原則に基づいて立ち入り検査の際などに計画書があり、記録がきちんとされているかを確認。事業者が衛生管理計画の策定及びその遵守を行わない場合、まずは行政指導が行われ、改善が認められるまでの間、営業の禁停止などの行政処分が行われる可能性があるという。
 製造業者に向けて「ハサップをきちんとしていないと売れなくなる可能性がある」と呼び掛け「記録を取る際に従業員に意味を理解してもらい、重要性を認識してもらことが必要」と話した。
 セミナーでは施設・設備の衛生管理、使用器具の衛生管理などを記載した一般衛生管理診断書で確認項目を学び、魚介類や肉類などの原材料に由来する潜在的な危害要因について解説した。

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