石垣市と名護市の市民団体「名護・さくらの会」(儀保充会長)の交流プロジェクトの一環として、名護市から贈られたリュウキュウヒカンザクラ5本の記念植樹が14日、新栄公園で行われた。
双方の交流は2010年から始まり、石垣市のヤエヤマヤシ、名護市のリュウキュウヒカンザクラを交換して植樹してきた。
今年は1月に名護さくら祭りでヤエヤマヤシの苗10本が植樹された。名護市からはリュウキュウヒカンザクラの苗30本の譲渡を受けている。
新栄公園は市街地の中心に位置し、多くの市民や観光客に利用されていることなどから植樹場所の一つに選定された。
植樹セレモニーには儀間会長、中山義隆市長、石垣市観光交流協会関係者らが参加。儀間会長は「近い将来、石垣市でもさくら祭りが開催できるよう、全力でバックアップしたい」とあいさつした。
中山市長は「植樹を通して交流の幅を広げたい。さくら祭りに負けないくらい新栄公園の桜が満開になればいい」と期待した。
リュウキュウヒカンザクラの苗は、ほかに真栄里地区で整備中の「あんぐん公園」に3本、1月にオープンした登野城地区の「とぅぬすく公園」に2本、市内の各小中学校に20本植樹された。
ヤエヤマヤシとリュウキュウヒカンザクラが石垣島と沖縄本島間で輸送された際は、日本トランスオーシャン航空が無償で協力した。