25日の県議会代表質問で棚原憲実環境部長は、県全体で確認された約6900立方メートルの海岸漂着ごみのうち「西表島では全体の4分1を占める1700立方メートルのごみが確認された」と述べ、竹富町が西表島のNPOに委託する回収処理事業の費用9割を県が補助していると報告した。金城泰邦氏(公明)への答弁。
金城氏は「世界遺産登録を目指す西表島でごみ問題が深刻だ」と指摘した。
棚原部長は、国の補助制度を活用し、八重山土木事務所などの管理者による海岸漂着ごみの回収処理も実施していると説明した。
県は海岸漂着ごみ対策で必要な経費を事前に市町村などから聞き取り、国に予算要求している。棚原氏は「竹富町から今年度予算として623万9千円の要望があり、同額を内示して対応した」と答弁。金城氏は港にあるパレットの回収も必要だと指摘し、棚原氏は「町の要望を受けて港湾管理者と適正処理ができるよう連携して対応する」と述べた。
金城氏は西表島の世界遺産登録で観光客が増加すると指摘。「県道沿いの除草回数を増やすべき」と求めた。
土木建築部の上原国定部長は「効率的な道路維持管理のため、パトロールや除草など複数の業務を包括し委託している。今年度から実施しており、課題や改善点などを検証し効果的な維持管理に取り組む」と答弁した。