授業科目に「海洋科」設置へ 国内初の教育基本計画策定 竹富町

町海洋教育基本計画を策定した仲田委員長(中央右)らメンバーと、西大舛町長(中央左)=27日午後、竹富町仮設庁舎町長室

 国内自治体として初となる「竹富町海洋教育基本計画」がこのほど策定され、海洋教育推進委員会の仲田森和委員長らメンバーが27日午後、町仮設庁舎町長室を訪れ、西大舛髙旬町長に報告した。計画は町内各校で共通した海洋教育実践の基本指針を示す。2020年度に海洋教育副読本の刊行、21年度に授業科目に「海洋科(仮)」を設けるなど、学習指導要領等によらない教育課程を編成して実施することを認められる「教育課程特例校」の指定を目指す。

 町内各校ではこれまで海や自然環境、伝統文化などを活用した体験学習が実施されているが、単発的な体験に留まっており、他島への関心が希薄であるなどの懸念があった。
 そのため事業内容として、系統的・体系的な学びと町全体の一体感を創出するような海洋教育カリキュラムの開発と年間指導計画や教科横断的な学びを展開する副読本の作成などを推進していく。
 週・月間の「海洋教育の日(仮)」の制定や地域主体の海洋教育活動の推進、教員研修なども実施する方針。
 町の海洋教育で目指す子ども像は「我が島、我が町と海ぬ美しゃに誇りを持ち、未来に羽ばたくぱいぬ島っ子」。視点として①海に親しむ②海を知る③海を守る④海を活用する―の4項目を基本とした学習を通じ「海の自然や文化と人との共生」に向けた人材育成を目指す。
 町は11年3月、07年に施行された国の海洋基本法に基づき、国内自治体初となる「竹富町海洋基本計画」を、18年6月には「第2次町海洋基本計画」を策定した。
 19年度からは、海の学びに取り組もうとする活動を支援する「海洋教育パイオニアスクールプログラム」(主催・日本財団など)の地域発展部門に採択。3か年計画で海洋教育の推進体制構築に取り組む。3年間で計2700万円が補助される。年実施を検証し、必要に応じて計画を見直し、22年度から本格的に施行。5年ごとに見直しを行う。
 報告会で仲田委員長は「地域と一体となった海洋教育を進めていきたい」、西大舛町長は「子どもたちが、海洋民族の一人として海の恵みで育ってきたと自覚できる環境を作っていければ」と話した。

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