首里城火災に係る再発防止検討委員会(委員長・阿波連光弁護士)の第2回会合が6日、首里城公園首里社館情報展示室で行われた。阿波連委員長ら委員が火災現場の首里城正殿などを視察。会合では事実の把握、原因分析、再発防止の評価の3段階で検討していくことを確認し、今後は再発防止の観点から出火させない工夫、出火した場合の初期消火や消防との連携も議論になるという考えを示した。
会合の終了後に報道各社に説明した阿波連委員長は「初期消火がなぜ、できなかったのかを考えないといけない」と述べた。一方で城という特殊の建造物での消火活動の難しさも強調し、「(貯水の量など)どういうところに障害があったのかを整理把握することも重要な意味を持っている」と説明した。
この日は那覇市消防局との意見交換もあり、「消火活動では火災現場に着くまでに時間がかかったということで、かなり大変だったことが推測される」と述べた。
冒頭であいさつした県土木建築部の宜保勝参事は「(視察では)建物外観だけでなく建物の内部にも入っていただき、火災の状況を見てもらうことで事実確認や原因究明への議論をお願いしたい」と呼び掛けた。