石垣市教育委員会は、各小中学校の新型コロナウイルス対策をまとめた。今後到来する可能性がある「第2波」に備え、行事の精選に取り組む学校が多い。市教委は今後、保護者が感染した場合は、その子どもを出席停止とし、休校も検討。教職員や児童生徒が感染した場合は休校とする方向で検討している。
各小中学校の新型コロナウイルス対策は、市教委が今月1日現在でまとめ、5日の市議会新型コロナウイルス感染症対策特別委員会の小委員会で報告した。
感染防止対策としては、小学校は「全校集会は事前に録画したものを各学級で視聴」(平真小)、「手洗いのプレゼンテーションを作成し全校児童へ周知」(石垣小)、「ドアノブなどの放課後の消毒」「休み時間ごとに換気し、昼休み後の手洗い」(登野城小)、「体育館での授業は大型扇風機で換気に注意」(大浜小)などの取り組みがあった。
中学校は「登下校する校門を学年別に3カ所に分けている」(石垣中)、「分散登校」(石垣第二中)、「学年ごとに分かれて給食を取る」(伊原間中)、「生徒が密集しないよう給食コンテナの配置見直し」(大浜中)などが挙がった。
第2波に備えた取り組みは行事の精選が多く、各学校では運動会中止(石垣小)、家庭訪問、遠足の中止、運動会の延期(平真小)、夏祭り、宿泊学習の中止(真喜良小)、校内陸上競技大会の中止(石垣中)、体育祭、授業参観の中止(石垣第二中)などが決まった。
「メーリングリスト100%登録の呼び掛けを随時実施」(大浜小)などもあった。
各小中学校の感染防止用の備品は、使い捨てマスクが計1万1044枚、その他のマスクが計1584枚、アルコール消毒液が計307㍑、体温計が計190本などとなっている。
オンライン授業の推進に向けて必要性が指摘されているタブレット端末は25校が553台を保有。電子黒板と書画カメラは308台だが、5台は修繕中という。市教委はオンライン授業の問題点として、通信の乱れや音声トラブル、家庭の通信環境、子どもの集中力維持などを挙げた。
感染防止に向けて保護者が自主的に学校を欠席させた子どもは12人いたが、現在は1人だという。