海洋プラごみ製品化へ 石垣市 高校生、CFで資金募る

ビーチクリーン後に記念撮影する高校生ら(市公営塾提供)

 石垣島に大量に流れ着く海洋プラスチックごみを日用品などへ製品化する試みを、地元の高校生たちがスタートさせた。22日から、プラスチック廃棄物を破砕・再加工する機械の導入などに向け、インターネットで資金を募るクラウドファンディング(CF)を立ち上げた。

 高校生らは、島の自然環境を守る活動を支援する「石垣島 島そうじプロジェクト実行委員会」のメンバー。
 同会はキャリア教育に軸を置いた学習指導を行う石垣市公営塾(主催・市)に所属する高校生7人と大人たちで組織される。
 高校生らは昨年6月からビーチクリーン活動をスタート。活動を通じて、海洋ごみの深刻さとプラスチックごみによる海洋生物への甚大な被害に危機感を強く抱くようになった。
 解決策を模索する中で、ビーチクリーンだけでなく、プラスチックごみを製品化する可能性に着目。オランダ発祥のプロジェクト「プレシャス・プラスチック」(プレプラ)に参加することを決めた。
 プレプラではプラスチック破砕機や金型に溶かし流し込む射出成形機などの設計図、そのノウハウなどが無料で公開されており、CFでは必要な機械を導入すべく、資金協力を呼び掛けている。
 最初の目標金額は135万円で、用途は①機械材料費と作業費②技術研修・調査費・出張費等の活動費③機械維持管理費―など。
 実施期間は22日から9月22日までの31日間としている。
 機械は伊野田キャンプ場への導入を想定。訪れた人たちへの記念品となるコースターと、ビーチクリーン活動の際に荷物置き場として利用できるパズル式ブロックの2つを作製する予定。
 八重山高2年の奥濱寿虹(ここ)さんは「今、大きな一歩を踏み出そうとしている。絶対に成功させ、あふれ返っているごみを正常な量に戻し、島の海を守っていきたい。海を後世に残し、きれいな海を取り戻していくために、ご協力をお願いします」と呼び掛けた。
 CFホームページへは「石垣島高校生の島そうじ~2040年の17歳へ~」で検索。 

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