東日本大震災から10年を迎えた11日午後、東日本大震災犠牲者追悼鐘打式(主催・石垣市、世界平和の鐘の会沖縄県支部、石垣・岩手かけはし交流協会)が新栄公園で開かれ、60人が参加した。地震発生時刻の午後2時46分に1分間の黙とうを捧げ、犠牲者を追悼。日本最南端にある平和の鐘を打ち、一日も早い震災復興を祈念した。
中山義隆市長は「震災発生から時間の経過とともに、関心や意識の低下が危惧されるが『わたしたちは忘れない』という思いにこそ大きな意義がある。市民一人ひとりが過去の教訓を生かし、防災減災の意識を高く持ち、災害時に備えてほしい」とあいさつした。
世界平和の鐘の沖縄県支部の大浜達也支部長は「復興への道のりは道半ばであり、これからも継続的な支援を必要としている。復興と被災者の皆さまに心の安らぎが一日でも早い訪れることを願いたい」と述べた。
石垣・岩手かけはし交流協会の田村秀光会長は「10年経ってまだあの日の地震を思うと煮え切らない思いもある。連携、絆を大切に応援を継続していきたい」と意気込んだ。
石垣・岩手かけはし交流協会の平地正三副会長が岩手・沖縄かけはし協会の小山雄士会長のメッセージを代読。「(石垣市の)多くのご支援、お見舞いをいただき、被災地の方々が励まされ、復興への力をもらった。私たちと石垣市の皆さんが種もみの増殖をきっかけに培ってきた結いの心を持ち続ければ、復興も成し遂げられると思う」と訴えた。
続いて一人ひとりが追悼の思いを込めて鐘を打った。