旧盆静かに始まる 先祖にコロナ終息と健康祈願

ことしは家族だけ集い、つつましく先祖の霊を迎え入れた=20日午後、登野城の喜舎場永元さん自宅

 沖縄では20日、祖先の霊を供養する旧盆が始まった。石垣島でンカイピー(迎えの日)と呼ばれる旧盆初日、市内各地では家族が集まり、グショー(あの世)から祖先の霊を迎え入れた。新型コロナウイルスの影響で昨年に続き、例年よりも少ない人数で静かに旧盆行事を行う家庭が多かった。

 石垣市登野城の喜舎場永元さん(64)の自宅では、弟の茂さん(62)、雅之さん(53)、妹の由紀子さん(60)、雅之さんの息子・雅宗君(4)の5人が集まった。例年であれば多くの親せきが集まるが、新型コロナ感染防止のため、最小限の人数にとどめた。
 午後7時半、アンガマ面をかぶった永元さんが線香に火をつけ、皆で先祖に手を合わせた。仏壇には雑炊(ジューシー)、オードブル、刺身などが供えられ、周りは果物やお菓子で華やかに飾られた。
 永元さんは「コロナの終息と家族の健康を願う。来年こそは登野城アンガマを呼んで、盛大にお盆を迎えたい」と話した。
 永元さんは民謡が好きで、昔は酒を飲みながらよくアンガマに扮し皆を喜ばせたという。
 登野城で「花花食堂」を営む雅之さんは、今日の仏壇に供える焼き鳥や揚げ物を手作りした。
 雅之さんは「息子が大きく健康に育ってほしい。コロナに負けないように、お店も頑張っていく」と笑顔で語った。
 21日は中日、22日は送りの日となる。

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