「電信屋」県指定史跡に 日本の台湾経営知る遺跡

県の史跡に指定された電信屋(石垣市教育委員会提供)

県教育委員会は27日、石垣市屋良部半島の「海底電線陸揚室跡(電信屋)」を県指定史跡として広報に掲載した。電信屋は1897年(明治30年)、政府が日本本土と台湾基隆を結ぶ海底電線を陸揚げする中継基地として建設。日清戦争後の台湾経営など、近代日本の政策や軍事に関する遺跡として知られる。石垣市の県指定史跡としては4件目。
1894年(明治27年)の日清戦争後、台湾が日本領になると、陸軍省は台湾の監視と植民地政策の推進を図るため、96年(明治29年)に臨時台湾電信建設部を設立。鹿児島県肝属(きもつき)郡南大隅町大浜から奄美大島、沖縄本島、石垣島を経て台湾基隆に至る海底電線を敷設した。
石垣島の電信屋は海岸に近い平地にあり、面積736平方㍍。建物のほか、貯水用タンク、石積、井戸などが現存している。
電信屋の外壁には沖縄戦時、米軍の砲撃を受けた際の弾痕も残っている。八重山で沖縄戦の痕跡を残す重要な遺跡としても評価されている。1986年、市指定の史跡に指定されていた。
県の史跡指定は2018年の「田名城跡」以来。県教委の金城弘昌教育長と市教委の石垣安志教育長は「文化財の保存・継承の観点から大変喜ばしい。保存に向け、地域を主体とした普及啓発などの取り組みが重要」とコメントした。

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