砥板氏きょう出馬表明 野党、保革共闘体制維持 石垣市長選

来年2月27日の石垣市長選で、革新系野党など4団体は25日、保守系市議の砥板芳行氏(52)を擁立すると発表した。砥板氏は26日に市内ホテルで記者会見し、正式に出馬表明する。野党側は元市議会議長、知念辰憲氏に出馬要請した際に構築した初の保革共闘体制を維持した。保守系現職、中山義隆氏(54)も年内に出馬表明記者会見を行う予定で調整しており、年越しを前に与野党の候補が固まる。
ただ、野党内では砥板氏の擁立に異論を唱える声も根強く、保革共闘が奏功するか現時点では不透明だ。
砥板氏は取材に対し「市政史上初めて、立場の違いを超えて市政を変えようという流れになった。それだけ現市政が続くことへの危機感があるということだ」と指摘。「選挙戦では政策を訴え、市民の手で作り上げる市政を取り戻したい」と決意を示した。
今後は「しがらみのない中立的な立場になる」として自民党を離党し、所属している日本会議、事務局長を務めている八重山防衛協会を退会すると明らかにした。
市民団体「『チェンジ市政』石垣市民の会」が求める石垣島平得大俣地区への自衛隊配備を問う住民投票に関しても「現在の状況に合った住民投票のあり方を考える」と述べ、受け入れを明言した。
この日、野党市議団、市民の会、故・砂川利勝氏後援会「島づくり会」、保守系グループ「ちゅら島の会」の幹部らは登野城の事務所でそろって記者会見し、砥板氏擁立の経緯を説明。
保革共闘体制について次呂久成崇県議は「争点は中山義隆市政を継続させるか否か。保革ではなく『反中山』でまとまった」、野党連絡協議会の宮良操会長は「長期政権を変える一点でスタートしなくては、物事は始まらない」とそれぞれ強調した。
市民の会の渡久山修共同代表は「中山市政が続くことを許すわけにはいかない。詰めるべきところは詰めるという条件で、一本化の道を探った」と述べた。
ちゅら島の会の大底英一郎幹事は、砥板氏が新庁舎問題で中山市政を鋭く追及したことを挙げ「砥板氏は現市政よりも対話ができる。誠実さを持っている」と評価した。
知念氏は22日に4団体から出馬要請を受けたが、23日に辞退の意向を示した。4団体は直後から後継候補の人選に入り、24日、砥板氏擁立を内定した。

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