離島の命守り続け 緊急患者空輸1万件 陸自15旅団

 陸上自衛隊第15旅団は6日、沖縄復帰の1972年以来実施している離島からの緊急患者空輸任務が1万件に到達したと発表した。緊急患者空輸は沖縄、鹿児島の離島住民の命綱。5月に1万件到達行事の開催を予定している。
 緊急患者空輸の範囲は沖縄県全域と鹿児島県奄美大島以南。東西約1000㌔、南北約500㌔に及ぶ。任務は第15ヘリコプター隊(隊長・後村幸治一等陸佐)が担当している。前身の第101飛行隊が1972年12月に実施した粟国島からの緊急患者空輸が最初だった。
 同隊は基地に常時、航空機を待機させ、即応体制を維持している。空輸は年間約200件ある。
 6日には南大東島から那覇基地までの緊急患者空輸があり、節目の1万件目となった。
 過去には1990年と07年の任務中に2件の死亡事故が起きており、添乗医師1人、隊員7人が犠牲になった。
 同旅団は「8人の崇高な使命感に改めて思いを致し、安全に万全を期し、引き続き県民の安心・安全のため昼夜を問わず精励していく」としている。

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